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2015年10月28日

組子障子 雲龍 製作ウラ話③

3年前の記事の続きです。

1⃣は地組の加工から組み立てまで、2⃣は富士山とその周りの雲の表現のところまで。

さて富士山と雲を作った後、今度は月に取り掛かりました。

この時は組子を円形に切り抜く技術がなかったため、円をどうやって表現するか
というのが課題でした。

組子障子 雲龍 製作ウラ話③

組子の地組は正三角形の集まりなのでやはり直線的ですが組子の材料を変化させ
遠くから見ると丸に見えるように考えて製作しました。

三角形の中でも背景と同じ色と月の色、二種類の材料を使うことで
滑らかな円形が表現できたんじゃないかと思います。

背景は麻の葉というポピュラーな柄を使用しました。
組子は材料の色(背景と月)と、柄の密度の違い(雲は背景よりも密度が高い)で表現します。

続いて、バランスを見るために龍の顔にとりかかりました。

組子障子 雲龍 製作ウラ話③

ざっくりとしたレイアウトがあったのですが上手くいかず、雲の渦を作ってみたり、龍の流れを考えてみたり・・・。
迷走に迷走を重ねました。苦肉の策でテープでレイアウトを、紙をきり雲の流れを考えているところです。

前進しないもどかしさと辛さを思い出してきました。描けるものなら図面はあった方が仕事が早いと思います。





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Posted by 組子職人  at 17:45 │Comments(2)組子障子 雲龍 製作ウラ話

COMMENT
森田さんの組子何時見ても良いものです、素晴らしい作品を作成している姿を一度拝見したいものです、私もリホームをしており中には明治、天保年の物もあります、中々再生するのも職人が無くて疾苦発掘して居ります。古来の建築物は今では考えられない様に建てられており残すのが大変です、書院も又感動の物や、欄間も彫刻を駆使て居ります、又奄美にお邪魔したいものですね。
Posted by 矢萩 博文 at 2016年05月22日 00:14
矢萩さん、コメントありがとうございます!
日本の伝統的なものづくりは当たり前ですが
作り手がいなくなると消滅してしまいますね。
昔の人の技術・知恵・知識は本当にすごいですよね!
機械もない時代にじっくりと考え、時間をかけて、試行錯誤して
作り上げてきたまさに遺産とも呼べるものです。
自分も一歩ずつでも上を目指して頑張ります。
奄美にいらしたときは是非お立ち寄りください。
Posted by 組子職人組子職人 at 2016年05月23日 16:18
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組子障子 雲龍 製作ウラ話③
    コメント(2)