(有)森田 建具
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2012年09月15日
組子障子 雲龍 製作ウラ話②
前回は地組みを組むときのお話まで。地組みについてはこちら。
地組みを組み終わってからまず縁取りから取り掛かりました。
作品のザックリとしたレイアウトがあったのですが、変更のない周りの縁取りから始めるのが
無難だろうという考えがあったからです。
岐阜大会の時と同様、自分で考えたオリジナルの光麻の葉を地組み切込みを入れてつなぐ
光麻の葉つなぎという模様です。
使った材料は米ヒバ(薄黄色)、テンポナシ(赤茶)、神代杉(灰色)、ホウノキ(薄緑)、パープルハート(紫)です。
部材の角度の加工は全て葉鉋という組子専用の鉋で加工しました。詳しくはこちら。
数を計算していたのですがいくら削ってもどれだけ削ってもまだ足りずホントに大変でした。
一日中、葉鉋を握って加工をしていると必ず肩甲骨の下の辺りがとても痛くなります・・・。
部材の数が多いとそれを組み立て、地組みにはめ込むのにもかなりの時間を要します。
今日はいっぱい加工したなーといいながら組み立ててはめ込んでみるとまだこれだけ!?というのがしばしば。
縁取りの完成後には組子の通りを直したり、少しいびつな物を取り替えたりしました。
やっとの思いで縁取りのを完成させた後は赤富士に取り掛かりました。
赤茶色のテンポナシを多用し八重桜亀甲という柄で表現しました。詳しくはこちら。
八重桜亀甲は9つの部材で構成されています。
小さい部材ですが、切り込みも入れてちゃんと角度も削っています。
部材が小さく数が多いのでやってもやっても手ごたえがなくかなり大変でした。
影の部分は神代杉で表現しました。同じ柄でも硬い木でするのと柔らかい木でやるのでは違いがあるので少々調整が必要でした。
次は赤富士にかかる雲に取り掛かりました。曲げの麻の葉で雲の柔らかさを表現しようと思い取り掛かりました。
やってみると全然柔らかさが表現できてない・・・。
雲の部分を全部取り外すことになろうとは・・・。
岐阜大会で渡辺さんが製作した「湧雲」を思い出して研究しました。(良ちゃんブログ拝借します)
研究っていえばかっこいいんですが、単に真似をしただけなんですけど・・・。
組子で絵画的表現をするのは難しいです。ここにくるまでに気に入らないところははずして何度も
樹種をかえたり、柄を変えたりしています。図面上ではわからないことのひとつですね。
つづく
地組みを組み終わってからまず縁取りから取り掛かりました。
作品のザックリとしたレイアウトがあったのですが、変更のない周りの縁取りから始めるのが
無難だろうという考えがあったからです。
岐阜大会の時と同様、自分で考えたオリジナルの光麻の葉を地組み切込みを入れてつなぐ
光麻の葉つなぎという模様です。
使った材料は米ヒバ(薄黄色)、テンポナシ(赤茶)、神代杉(灰色)、ホウノキ(薄緑)、パープルハート(紫)です。
部材の角度の加工は全て葉鉋という組子専用の鉋で加工しました。詳しくはこちら。
数を計算していたのですがいくら削ってもどれだけ削ってもまだ足りずホントに大変でした。
一日中、葉鉋を握って加工をしていると必ず肩甲骨の下の辺りがとても痛くなります・・・。
部材の数が多いとそれを組み立て、地組みにはめ込むのにもかなりの時間を要します。
今日はいっぱい加工したなーといいながら組み立ててはめ込んでみるとまだこれだけ!?というのがしばしば。
縁取りの完成後には組子の通りを直したり、少しいびつな物を取り替えたりしました。
やっとの思いで縁取りのを完成させた後は赤富士に取り掛かりました。
赤茶色のテンポナシを多用し八重桜亀甲という柄で表現しました。詳しくはこちら。
八重桜亀甲は9つの部材で構成されています。
小さい部材ですが、切り込みも入れてちゃんと角度も削っています。
部材が小さく数が多いのでやってもやっても手ごたえがなくかなり大変でした。
影の部分は神代杉で表現しました。同じ柄でも硬い木でするのと柔らかい木でやるのでは違いがあるので少々調整が必要でした。
次は赤富士にかかる雲に取り掛かりました。曲げの麻の葉で雲の柔らかさを表現しようと思い取り掛かりました。
やってみると全然柔らかさが表現できてない・・・。
雲の部分を全部取り外すことになろうとは・・・。
岐阜大会で渡辺さんが製作した「湧雲」を思い出して研究しました。(良ちゃんブログ拝借します)
研究っていえばかっこいいんですが、単に真似をしただけなんですけど・・・。
組子で絵画的表現をするのは難しいです。ここにくるまでに気に入らないところははずして何度も
樹種をかえたり、柄を変えたりしています。図面上ではわからないことのひとつですね。
つづく