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(有)森田 建具
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2017年12月30日

六角組子照明が花柳凛さんと共演!

年末忙しいですねー!今月1日しか休んでおりません・・・。
今年も残すところあと1日!

前回の記事でご紹介させていただいたSUNTORY六のSNS用
の動画コンテンツが公開されております!

製作した六角組子灯篭、組子コースターが日本舞踊家である花柳凛さんと共演しております!


日本舞踊家 花柳凛さん 

https://www.facebook.com/SuntoryROKUGIN/videos/1047040708770585/

 その他にもROKUに使用されている6種のボタニカルを反物に仕立てる過程、
柚子の収穫、ROKU誕生編、水編、火編、ROKUジントニックの作り方など様々な
動画コンテンツとフォトが続々と公開されております。

どのコンテンツも美しい日本の風景があり、ROKUの魅力を存分に感じることができます。
興味のある方は是非チェックしてくださいね。

フェイスブック SUNTORY ROKUGIN

インスタグラム SUNTORY ROKUGIN  

Posted by 組子職人  at 17:14Comments(1)告知

2017年09月27日

SUNTORY 六(ろく) 

久しぶりのブログ更新になります。

 まずはお酒のお話。ここ数年世界的にクラフトジンがブームになっているようです

そんな中、SUNTORYからジャパニーズクラフトジン「ROKU」が発売されました。

 商品名の由来にもなっている6種のボタニカル(桜花、桜葉、煎茶、玉露、山椒、柚子)を、それぞれ旬の時期に収穫、素材の特長に合わせた製法で蒸溜することで、桜の香りや爽やかな柚子とお茶の風味、後味に感じる山椒のスパイシーさなどを引き出し複層的で繊細かつスムースな味わいを実現しジャパニーズジンの新たな魅力を表現しているそうです。

 「ROKU」飲みました。めちゃくちゃ美味しい。グラスに注いだ時の豊潤な桜の香り。
氷が溶けて、濃度と温度が変わるたびに変化する味わい。甘味、辛味、それぞれのボタニカルが醸し出すフレーバーと香り。なるほど複層的な味わいとはこういうことかとニヤリ。

瓶は透明の六角形で上品な佇まい。6面には使用している6種類のボタニカルをデザインして置いておくだけで様になります。

 ここから本題。MOREVISION tokyo の腰塚光晃さんから連絡があり
ROKUのSNS用CM撮影に使用する六角形の組子照明を製作して欲しいとの依頼。腰塚さんからの依頼ということもありやりますっ!というかやりたいですっ!と二つ返事。

 以下プロフィール

腰塚光晃 Mitsuaki Koshizuka

1969年生まれ。プランナー、レーシングドライバー、編集者、スタジオアシスタントを経て、
1997年写真家として活動を始める。
2004年MORE VISION tokyo 設立。ファッション、CDジャケット、広告など幅広いジャンルで活躍。
スタイルにとらわれないエッジ感のある、常に新しい魅力をともなったその写真達は、確かなテクニックから生み出されつつ、どこか人間味のあるやさしさやユーモアを感じさせてくれる。

広告:CM多数、資生堂、NIKE、AMERICAN EXPRESS、読売新聞、docomo、IPSA Artist:東京事変、Perfume、サザンオールスターズ、BONNIE PINK、SPITZ 雑誌:音楽と人、VOGUE NIPPON、Numero TOKYO他。

 
写真は照明の一部。左側、柚子(漆という黄色い木を使用)。右側、山椒(ホウノキという緑の木を使用)を表現しています。照明の6面でROKUに使われている6つの素材を組子で表現しました。

撮影は無事終了したようです。CMの出来上がりが楽しみー!

  

Posted by 組子職人  at 16:38Comments(1)作品

2017年06月30日

ロエベクラフトプライズ③

梅雨明けしましたねー!夏本番!!

さてロエベクラフトプライズ③です。

締め切り当日11/30の午前中に作品は完成したのですが
それから申し込み。作品の写真の添付、自分の履歴書や経歴、この作品のコンセプトなどを
全て英語で書いて申し込みをしなくてはいけませんでした・・・。

それから文章を考えて英語の文章に。その文章をニューヨークにメールで送って
校正してもらい何とか締め切りぎりぎりに申し込みできました。

いつもギリギリ・・・。ロエベクラフトプライズの結果は2月7日に発表されました。

残念ながらファイナリストにも残ることができませんでした。



Rを多用したデザイン。組子細工を構成する要素であるスペース、初歩的なパターンの菱、
組子の基本的な柄の麻の葉、複雑なパターンの八重桜亀甲、梅鉢亀甲、オリジナルパターンである華雪
組子の過去、現在、未来を一つの作品にしました。


背面にLEDテープライトを使用しています。


ロエベクラフトプライズのために作ったオリジナルパターンの華雪


Rが複雑に交わってます。

ファイナリストにも残ることはできませんでしたが、自分の実力以上のこの作品を
デザインも含めて二週間で仕上げることができたというのが大きい収穫です。
作品制作の二週間前とは比べ物にならないくらい成長できました。

これからもいろんなことにチャレンジして一歩一歩高みを目指していきます!!
  

Posted by 組子職人  at 16:54Comments(2)

2017年06月21日

ロエベクラフトプライズ②

 やっと梅雨らしくなってきましたね。きょうは風もあり肌寒くさえ感じますねー。

さてロエベクラフトプライズ②です。Rを多用した自分の実力以上のデザインをしました。
締め切りまでの時間はないのですが焦ることもできず四苦八苦・・・。

 
型に合わせてのこぎりで切り取ります。

 
組子のパネルを作りデザイン通りの形に切ったところ。なかなか難しい。

 
組子に付子(つけこ)を接着しているところ。

 型にあわせてこの作業を繰り返します。

 26日にまたメール。
締め切りは11/30だよ。申し込みで不明な点があれば知らせてね。
出品まってるよ。

 

 26日でこの状態・・・。あと4日間に合うのか!?
締め切りはスパニッシュタイムか日本時間かなどと考えながら焦らず急ぐ。
いろいろ乗り越えないといけない壁はありましたが
やっとの思いで当日の午前中に出来上がりっ!

 

 Rを多用したデザイン。これまでより複雑にRが重なっています。

 
 ほんとに苦労しました。5年前の全国展を思い出しました・・・。

つづく


 

  

Posted by 組子職人  at 14:56Comments(0)

2017年06月09日

ロエベクラフトプライズ①

去年の11月の初めごろのお話です。

ニューヨークでデザインの講師をしているという人からメールをいただきました。

君の作品をインターネットで見つけたよ、本当にすばらしい!
LOEWE(スペインの老舗レザーブランド)が主催するロエベクラフトプライズに出品してみないか。
締め切りは11/30日、わからないことがあれば教えるから連絡してね!とのこと。

ロエベクラフトプライズとは
 2016年、ロエベ財団は、伝統と現代を融合させ、芸術的な独自のコンセプトを打ち出す作品を対象とした
「ロエベ クラフト プライズ」を設立します。本大賞は、性別および年齢を問わず(ただし18歳以上)、
優れた美的価値のある作品を生み出す能力を持つ国際的なアルチザンの発掘と支援を目指します。
ロエベ財団は、芸術的先見性と革新性を示し、制作者自身の言葉と卓越した制作力を反映する卓越した作品を表彰することによって、芸術的なクラフトを支援し、伝統を現代的に再解釈して継続的に現代文化へ貢献することを目的としています。

募集要項を見ると何点かひっかかる点がありました。
出品する作品は革新的であること(組子の表現は伝統的なもので革新的ではない)
出品する作品が何も賞をとっていないこと(代表作の雲竜は全国建具展示会で受賞)
レディガガの組子肖像画は肖像権で引っかかってしまうこと・・・
1か月では新しい作品を作るのは時間的に難しいこと。

これらの事を伝えると
分かっている、それでも出品するべきだと思う。
出品するのは何も受賞するためだけじゃない、君の組子アート作品を広めるためだよ!との答え。

この言葉が響きました!自分の使命はなるべくたくさんの人に組子を知ってもらい
次の世代に伝えていくことなんです!

チャレンジすることを決めたのが11/15日。それから休むことなく毎日、日が変わるくらいまで
忙しい業務をほったらかして製作に没頭しました。

デザインもあえて自分の実力以上のものを考えました。







つづく

  

Posted by 組子職人  at 15:49Comments(0)

2017年06月03日

Kumiko de GAGA

 梅雨に入ったのにあまり雨も降らず本日もいい天気!

仕事も忙しい日々が続いております。 私事ですが

3月から代表取締役に就任いたしましたー!

今まで以上に気を引き締めて、いろんなことにチャレンジしていける

土台作りをしていきたいと思います。といいつつやること(見積りやらの事務系)

が増えてすでにあっぷあっぷしております・・・。組子をする時間がない・・・。

 自分を奮い立たせるために二年前に試作したレディ・ガガ



日本の伝統的な技術を使って現代のポップスターを表現するという初めての試み!

試作にしては合格点かと。そしていろいろな問題点や改善点がわかったので題材を変えて

本製作をしようとして早二年・・・。

これは組子をもっといろんな人に見てもらうためにと対海外用に考えて製作したんです。

反応をみようとインスタグラムにアップしてみると・・・反応うすー・・・。

森田建具インスタグラムやってます!

それから作戦練り直しがうまくいかず二年が経過してしましました。

あれから一歩も動けていない自分が情けない・・・。

やってやる、やってやるぞー!










  

Posted by 組子職人  at 18:40Comments(0)作品

2017年05月17日

急募!家具・建具製造スタッフ!

かなり久しぶりの更新になります。

いきなりですがスタッフ募集いたします。

木製建具・家具製造、材料運搬、製品の取り付けなどをしていただきます。

来たれ!右腕候補!経験不問!経験者優遇!要普通免許!

技術の仕事はやる気次第でどんどん伸びます!

やる気のある方、興味のある方はご一報ください!

お待ちしております!

TEL0997-53-3684



  

Posted by 組子職人  at 18:14Comments(0)告知

2016年05月21日

組子障子 雲龍 製作ウラ話⑥

さて組子障子 雲竜 製作ウラ話⑥。

やっとやっと最終回。

①が2012年の9/3日投稿なので足掛け4年です。(途中ブログ氷河期があり)

展示会へ出品するための発送期限も迫ってきていたので焦る。
その気持ちとは裏腹に進まない作業・・・。

ひたすら削ってはめての繰り返し。葉鉋での切削で背中の肩甲骨の下あたりに激痛が走り
無理な態勢での小さい部材のはめ込み作業で目、肩、腰もボロボロ。

一日どれだけ進んだかで逆算してみると全然間に合わない・・・。
これはやるしかないと、朝7時から夜の10時までの作業時間を
朝6時頃から夜中の2時頃までに延長。
三度の飯とお風呂の時間以外はずーと作業・・・。

そんなある日、姉がちょっとやらせてというのでやらせてみると
麻の葉を入れるのがめちゃくちゃ上手!!
当時高校生の姪っ子もやってみるとこれまた上手!
職人さんでさえ慣れてないからできないという仕事をさくさくとこなす二人。

そこから看護師の姉は仕事終わりも、休みの日もつぶして手伝ってくれました。
姪っ子もテスト期間なのにもかかわらず夜中までずっとやってくれました。
最後には「私、組子いれるの叔父より上手い!」って言ってました。
この二人がいなければ期限内に完成はできなかったでしょう。
姉ちゃん、姪っ子ほんとにありがとう!!

全てのコマを組子で埋めて工場に持っていって全体像を確認。


一枚目と二枚目の龍の胴体の連続性がないのと富士山の影がいまいち
良くない。それを修正することに。


修正後

家族みんなが自分を助け、応援してくれたおかげでやっとの思いで出荷予定日に完成して無事に発送できました。

組子作品は本当に自分の命を削り身を粉にしていろいろなものを犠牲にして製作しているんだとあらためて実感。

ここから一年ちょっと、組子のことを考えたくもない、見たくもない、部材を触りたくもないという

組子氷河期が訪れました。あまりにも細かい部材で長期にわたる製作をした結果でしょうか。
  

Posted by 組子職人  at 16:43Comments(0)組子障子 雲龍 製作ウラ話

2016年04月02日

技術を伸ばす!

 初めて建具の全国展示会を見に行ったのが平成21年。

あの時の衝撃は今でも覚えています。

同世代の職人さんが見たこともないような技術を使ってスゲー建具をつくっている・・・。

それから自分なりに試行錯誤して、頑張ってきましたが独学の限界はやはりある。

全国建具展示会で出会った凄腕の同世代の職人さんにはいろんなことを教えてもらいました。

その中で共通して言えることは、考えが深いということです。(もちろん技術を前提にしてですが)

お話を聞いているとこちらから出る言葉は「おー、スゲー。そんなことまで考えてやってるんですね!」の一言!

自分がどれだけ考えずに作品をつくっているのかが作品に見えてしまうんですよね。

なんだかスカッとしていない。作品が纏う存在感がちがうんです。

一流の職人さんが作った作品と対峙すると息をのむような緊張感があるんです。

目指すところはその高い次元。とても長い道のりです。

技術を伸ばす一環としてやったことのないR加工を取り入れたFIXです。


初めてにしては合格点かと。しかし、まだまだ納得いかないところも沢山です。


Rの型の治具の精度、切込み方、などなど。改善の余地あり。


みんなどうやってあんなにピッタリつけてるのだろうかといろいろ考えてみる。

FACEBOOKページ始めました!










  

Posted by 組子職人  at 17:03Comments(5)作品

2016年03月21日

組子障子 雲龍 製作ウラ話⑤

さて組子障子 雲竜 製作ウラ話⑤です。

前回やっとレイアウトがまとまりました。

顔の影をウェンジで濃くして、遠近感を意識してパーツの大きさを変更。
手にもウェンジで縁取りをほどこして立体感と迫力を出しました。



胴体をどうしようか考えながら胴体も神代杉で縁どり、付子をつけるために
四方を導突き鋸と定規で切り回します。

※付子をまわすタイミングですが、完全に自己流なので良い子のみなさんはマネしないようにお願いします。



しっかり定規を固定してまっすぐ、垂直に切り回します。
この作業が一番神経を使う作業・・・。
毎回ある作業工程なのですがなかなか慣れない・・・。毎回緊張します。




胴体も完成し付子を回し終わったところ。なるべく無理のない態勢で作業するために
工場の二階の実家の一室を組子部屋にしてあとは空いたコマを麻の葉で埋めるだけっ!

と思ったのですが…。地獄が待っていました・・・。

麻の葉鉋で麻の葉のパーツを削るのですがなんと・・・。
同じ大きさのパーツでもちゃんとピッタリはまるところ、きつすぎるところ、緩いところがあったんです・・・(涙)

地組はしっかり切込みのセンターを出したつもりだし、なんだこれは!?と一瞬パニック・・・。

考えられる原因としては地組の切込みのズレか、麻の葉以外の組子がちょっとづづ地組を押してしまっているのか、
湿度の変化による不具合か・・・。

地組を組んでから梅雨を通り越して、この時点で6月下旬。いろんな原因が積み重なってなったのだろうか??

苦肉の策として標準パーツ、少し短いパーツ、少し長いパーツ三種類分けて加工しそれぞれ組み合わせることに。

三本入れてみて途中できつく感じたら一本を短いパーツにしてはめる、途中で緩く感じたら一本を長いパーツにしてはめる。

スピードが全然上がらない・・・・・。(汗) 地獄のはじまりです・・・。






  

Posted by 組子職人  at 17:10Comments(0)組子障子 雲龍 製作ウラ話